2012年10月25日木曜日

MultiWii テレメトリ

2mスパンのグライダーだと私の視力では空気の澄んだ日でもせいぜい高度600m位までが姿勢を確認して飛ばせる限界です。よそ見して見失い落とした機体も複数。テレメトリで計器飛行できないか妄想していました。ジャイロ・加速度センサーで姿勢を表示し、できればGPSでどこにいるか方角と距離がわかるとうれしい。センサーもMultiWii制御基板が安くなったので、FrSkyのテレメトリで送って地上側で何か表示器を作ればよいかなと夢想していました。

ちょうどMultiWiiフォーラムでFrSkyテレメトリでデータを送る話題のスレッドが始まっています。
Direct Frsky telemtry data from MW FC
MultiWii制御基板からのデータをFrSkyのテレメトリデータにあわせて送り、FrSkyテレメトリディスプレイ(あるいはそれを組み込んだTurnigy 9Xファームウェア)で表示させようというものです。
そのうちに新顔のAndroid用GUIプログラムであるEZ GUIの作者がこのFrSkyテレメトリにも対応させました。



このEZ GUI、とても機能が豊富で、単なるBluetooth経由のデータ表示だけではなく、完全にMultiWii 2.1に対応した設定機能を持っています。GUIとしてのデータの表示もヘッドアップディスプレイ風のものまで提供されます。
デバッグ用の生データ表示、GPSデータ表示、Googleマップ上での表示までと至れり尽くせりになってきています。そしてなんとオープンソース!Android携帯の特長を生かしてGPSでは機体だけではなく、携帯側のGPSから操縦者の位置も合わせて表示してくれます。


これがFrSkyテレメトリ経由のデータにも対応したのでやりたいことが作る前にできてしまいました。
Aitendoの350円 RS232C-TTL変換基板でMultiWii シリアルからFrSky受信機に接続。プロポ側は同じ基板でBluetoothアダプタをFrSky送信モジュールに接続しています。EZ GUIの最新版をダウンロードしてFrSky接続としてそのBluetoothアダプタを選べばあっけなく繋がりました。

MultiWiiは2.1に上記スレッドでSebbi氏が9/22にポストした変更を追加。ATmega 328なのでシリアルがひとつしかないのでIceWind氏のアイデアのアームしたときだけFrSkyデータを送る変更も入れています。

EZ GUI自体は多機能な割りに軽く、Huaweiのメモリが256MしかないイーモバイルS41HWでも十分動きます。画面が小さくHUDのレイアウトが厳しい。小さいフォントを設定してコンパイルすればよいのですがAndroidの開発環境が不勉強。これを機会に画面が大きい機種を入手しました。

Android 4の問題なのか、一度切断するとBluetoothの再接続が不安定なのが残念。表示自体は更新が遅いながらちゃんと動いています。週末にグライダーに積んで飛ばしてみるつもりです。MultiWii基板は特に飛行機モードなど使わず単なるセンサーとして載せるだけです。

MultiWii飽きる暇なし。


2012年10月16日火曜日

808 #16 V2 120度レンズ

808 #16カメラのレンズ違いのものが出ています。待望の超広角のものを購入してみました。視野角120度のレンズDというものとなっています。


カメラ本体もファームウェアのバージョンがあがり、また回路的にもAV出力ができるようになっています。micro USBポートを共用するので専用のケーブルが付いてきます。
今のところこの新しいレンズのものはこちらのいずれかのebay業者でしか購入できません。(10/20訂正)


注文後すぐに別メールでマニュアルを送って来てレスポンスはとてもよいです。

スロープサイトで1.2mの小さなグライダーに付けて飛ばしてみました。30度ほど右向きに主翼に貼り付けてあります。曇りの日なので画面が暗いのはこのカメラの限界ですが、高度が低いのに広く映っています。



天気のよい日だとこんな感じ。クアッドに貼り付けただけなので相変わらず振動がひどいですが、画角が広い分ブレが減っています。



なかなか便利なカメラです。週末にふくしまのスカイパークでの室谷さんのフライトを標準レンズで撮ったビデオも貼っておきます。

MultiWii GPS, FrSky

しばらく多忙で久しぶりの更新です。
夏も終わり、強力なサーマルが出ることが増えました。先日もバリオで探りながらプラスに入るとあっという間に300mから600mまで獲得。スポイラーを上げてもなかなか降下しない状況でした。一緒に付いてきた重いセミスケールB-4まであがっていく。

2mスパンのグライダーでは視程がよいときでも600m以上上げるのは怖いです。視界外でも姿勢をつかめるようなテレメトリを考えています。いつの間にかコレクションが増えてしまったMultiWii基板の取得しているデータを使えばできそうです。

FrSkyの実質1,200bpsのシリアルデータ送信に載せて地上で姿勢と位置が分かれば計器飛行ができる。  ちょうどMultiWiiフォーラムなどでFrSkyテレメトリとのインテグレーションの試みが始まっています。シリアルポートからFrSkyハブ形式に合わせてデータを送るものです。受けるほうはFLD-02やER9Xにファームを書き換えたTurnigy 9Xで表示するというものです。

FLD-02のようにデータを表示するだけでは計器飛行はつらそう。自前で姿勢と位置を表示する機器を用意したくなります。どのようなものがよいか考え中。ER9XとかにFLD-02相当のデコーダがあるわけですから流用すればややこしいFrSkyのデコードを作るのが楽になるかな?

FrSkyが送信機を開発しているのが話題になっています。夏ごろにはといっていたのが遅れいているようです。
PPMではない18chまで(それ以上?)拡張したPXXプロトコルが用意され、新たに双方向のテレメトリが使えるモードが増えるようです。フタバ互換スロットも用意して外付けモジュールも使えるとか。CH数を変えたモデルが3種類ほど出るということです。プロポ本体はリアルタイムOSが載り、仕様も公開されるということですから実に楽しみです。


- built-in module, while the other module (Futaba case) can be connected externally. You can select which one of the two to work, or two at the same time to establish a two-module two-frequency (2.4 + other band) system. FrSky coming long range system module and TF module are also supported as external module. TF module is coming Frsky FASST compatible telemetry module.
- Number of channels: 12ch + 6ch (3+3 extensible)
- ARM M4 core processor (512K FLASH, 128K RAM)
- 212*64 LED back-light LCD
- Audio earphone output
- 32 native memories + SD card (data logger + extended memories)
- Free RTOS operation system/Fr GUI self-developed by FrSky
FrSky telemetry module with new PXX protocol
- Three modes selectable: V8 (non-telemetry 8ch), D8 (telemetry 8ch), D16 (telemetry 16ch)
- D16 mode: PXX only; support both Tx→Rx and Rx→Tx transparent telemetry transmission; support radio-side options for bind, range check, normal working, failsafe and model match
- PXX/PPM auto detect

送信機本体は適度な数のスイッチとサイドスライダがあれば怖いものなし。Turnigy 9X(とその後継も)スライダが無くて手が出せなかったので。